NDBオープンデータ(医療費・診療行為)データベース 第10回・第11回を診療行為コード/医薬品名から引く

「-」(非公表)の読み方

原典の集計表には「-」の欄がたくさんあります。これは「10未満」という意味だけではありません。

原典の原文

第11回NDBオープンデータ【解説編】「1-5.最小集計単位の原則」より:

集計表の値は「匿名医療保険等関連情報データベース(NDB)の利用に関するガイドライン」の最小集計単位の原則に従い、集計単位が 10 未満の場合は「-(ハイフン)」で表示している。ただし、医科診療行為・歯科診療行為・調剤行為・歯科傷病・薬剤・特定保険医療材料においては、原則、0 は「-(ハイフン)」表示の対象外としている。

なお、ハイフンとなる項目が 1 つのみの場合は、総計の値から特定できるため、10 以上の最小値も「-(ハイフン)」(最小値が複数ある場合は1つ以上)で表示する。10 以上の最小値が存在しない場合は、0 を「-(ハイフン)」で表示する。

例外的な対応として、同じ節に次の記載があります:

医科診療行為、歯科診療行為のリハビリテーション(算定回数の集計表のみ):1単位あたりの点数が定められている診療行為は 100 未満を「-(ハイフン)」で表示(日ごとの単位数を集計しているため 100 未満とした)

薬剤(内服、外用):1,000 未満を「-(ハイフン)」で表示(内服薬、外用薬の使用状況を鑑み、処方数量の最小集計単位を 1,000 未満とした)

薬剤(注射):400 未満を「-(ハイフン)」で表示(注射薬の使用状況を鑑み、処方数量の最小集計単位を 400 未満とした)

公費レセプトを含む集計表で「-(ハイフン)」で表示された箇所を、公費レセプトを含まない集計表に反映/公費レセプトを含まない集計表で「-(ハイフン)」で表示された箇所を、公費レセプトを含む集計表に反映

FAQ(NDBオープンデータ作成 FAQ)にも次の記載があります:

基本的なマスクの仕様としましては、集計単位が10未満の場合は「-(ハイフン)」で表示しております。なお、ハイフンとなる項目が1つのみの場合(且つその項目の数値が0ではない)、総計の値から特定できるため、10以上の最小値もハイフンで表示しております。なお、マスクの仕様につきましては、定期的に変更されているため、各回のマスクの仕様につきましては、NDBオープンデータの各回の解説編をご確認ください。

ここから分かること

  1. 「-」の中身は分かりません。10未満のこともあれば、10以上のこともあり、0 のこともあります。
  2. 閾値は集計表によって違います。処方薬の内服・外用は1,000未満、注射は400未満、リハビリテーションの算定回数は100未満、それ以外は10未満です。「全部10未満だろう」と思って扱うと桁で間違います。
  3. 公費レセプトを含む表と含まない表は、互いに「-」を反映させてあります。この2つを突き合わせて伏せられた値を埋めることは、原典の設計意図に反します。このサイトは公費レセプトを含まないデータだけを使い、含む表との突合は行っていません。

このサイトの扱い

公式の分析サイトとの違い

厚生労働省のNDBオープンデータ分析サイトは、各ページに次のことを明記しています:

参照元のオープンデータにおいて、「-」となっているものは、「0」に変換して表示

本グラフ、表に表示されている各種集計数値は、上記「0」に変換されているものについては、「0」として集計

そのため、参照元オープンデータファイルの総計と本分析サイトの合計数値は一致しない場合がある

つまり公式の分析サイトは「-」を「0」に変換して表示し、合計にも0として入れています(その旨を公式が明記しています)。このサイトは変換しません。同じ原典を見ていても数字の見え方が変わるので、どちらの扱いかを確かめてお使いください。